Adventure Planning Service Website

ＭａｃＯＳ・Ｘ(テン)

text：
近藤功司

◆衣食住の営みを便利にしてくれる様ざまな道具は、やがて身の回りを囲む城壁となり、やがてその人の外観を作り上げる。マッキントッシュを使っていると、それを個性と受けとめられることがある。◆そのマッキントッシュがあたらしいシステムフォントを手に入れたとき、それを意識して文章を書いてみよう。この２０年間に、ぼくらがいかに漢字を失っていたかが分かる。◆使い手の心に侵みわたり、使い手を支配した恐ろしい道具の枷に、気づく人がいま何人いることだろうか。◆クルマを降り、メガネを外し、テレビを消せ。自分の言葉を、恋人の腹に指で削れ。そのとき頭の中に浮かぶ文字は何？　まさかＯＳから選んで・・・ないだろうね？

メーカー：アップル
対応ハード：アップルマッキントッシュシリーズ
価格：14,800円から

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創造と破壊の螺旋階段
文明コロコロゲーム　ＥＧＧ

text：
松野桂司

　行く先も定まらず、気紛れに転がる“巨大な卵”。卵は、その軌跡に文明を産み落とす“創造”の力を持っている。文明は成長し、発展し、巨大な卵の導くままに、その勢力を広げていくのだ。
　だが、巨大な卵はひとつではない。幾多の卵がひとつの大地に共存し、自らの文明を育もうと無秩序に転がる。そして、心に刻め。発展していく文明は、同時に他の文明を滅ぼす“破壊”の力を持つのだという事を。そして、高度に成長した文明は、創造主である巨大な卵をも拒絶し、自立の道を歩み始めるのだという事を。
　今日もまた、巨大な卵は転がり続ける。文明を産み、育て、そして自らの存在を否定する“モノ”たちを滅ぼすために。

(C)ＴＯＳＨＩＢＡ　ＥＭＩ

対応ハード：プレイステーション
プレイ人数：１～４人
メーカー：(C)ＴＯＳＨＩＢＡ　ＥＭＩ　(C)ＢＥＹＯＮＤ interactive,inc
価格：5,800円

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『清涼飲料の新時代到来』
清涼発泡飲料【ＭＡＬＴＳＱＵＡＳＨ】

text：
松野桂司

　ビールは飲みたいが、帰りは運転が……そんな愛飲家にオススメしたい新製品が登場した。キリンビールから発売された清涼発泡飲料「モルトスカッシュ」。従来のノンアルコールビールはあくまでもビールの代用品でしかなく、どこか「模造品」のような味わいが違和感を誘った。だが、モルトスカッシュは違う。完璧な「キレ」と「コク」。さらに、飲んだ後、まるで上品な水割りのように爽やかに消えて行く後味は、何とも不思議な快感を与えてくれるのだ。
　酔うことなくビールに匹敵する「キレ」と「コク」を楽しめる。だがそれは、決してビールの代用品などではない。「モルトスカッシュ」は、全く新しい味わいの清涼発泡飲料なのだ。

メーカー：麒麟麦酒株式会社
希望小売価格：１３０円

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なんでもわかる、魔法の本
『魔法の杖』――THE ORACLE BOOK

text：
星宮すみれ

　困ったときや悩んでいるとき、そっとお気に入りの本を開いてみると、そこに思いがけず問題を解く鍵が隠されていた。――こんな経験、実はたくさんの方がお持ちなのではないだろうか。
　実はこれ、その名もずばり「本占い」という立派な占いのひとつで、古くから人々の日常に根付いている問題解決策のひとつなのだとか。必要なのは大好きな本１冊と、ほんの少しの想像力。――そんな直感的で高尚な占い専用の本が、先日日本でも発売された。
　分厚い本だが、はじめから読む必要はない。問題を思い浮かべ、深呼吸をひとつ。それから好きなページをめくれば……そこに問題を解く鍵が、きっと、見つかる。

著者：ジョージア・サバス
出版社：ソニー・マガジンズ
価格：1,800円

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アインシュタインをトランクに乗せて

text：
佐藤明子

　自分に行き詰まりを感じていたあるフリーライターが、天才科学者アインシュタインを解剖してその脳を隠匿している、老医師に出会う。医師は脳をアインシュタインの孫に返却する旅に出ることを決意。ライターは「脳を見られるかも」という下心から運転手役を買って出て、かくして二人の奇妙なドライブが始まる……。
　突拍子もない物語と思いきや、実はこれはノンフィクション。そして現代社会における、最もピュアな信仰を描く巡礼記なのだ。ライターは脳を見られるのか？　医師は本当に脳を返すのか？　そしてその後、彼らはどう生きていくのか？　科学が行き着いた最後の聖遺物、「脳」の行方を、とくとごらんあれ。

著者：マイケル・パタニティ
訳者：藤井留美
出版社：ソニーマガジンズ
価格：1,600円

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森の生活　ウォールデン　（上）（下）

text：
佐藤明子

　人里から離れ、森の中で暮らし、風や鳥と会話し、瞑想する。思想家にして社会活動家ソローは、20世紀初頭のアメリカで、そんな生活を送る実験を試みた。その生活を、経済事情から自分の心まで含めて描写した本である。常識的で平和な暮らしから離れ、世間の非難と軽蔑を承知の上で新しいライフスタイルを目指した彼の姿はまさに冒険者。魔王を退治するのは確かに偉大な冒険だけれど、安楽な暮らしにひそむ影を直視するのはもっと難しい。何ひとつ余分な物を持たないこと。権威からも知識からも離れてなお善く生きること。この困難なクエストを達成できたのなら、その人は確かに偉大な勇者と呼べるのかも知れない。

著者：H.D.ソロー
訳者：飯田実
出版社：岩波書店
価格：（上）600円（下）660円

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DSC-U10　サイバーショット　Ｕ－１０

text：
岡本直大

２００２年のデジカメ市場は、各社が小ささと軽さを競い合っていた。その中で、結局俺が購入したのはコイツ。それ以来、鞄にいつも放り込んで、さんざん使い倒して来た。最近コイツを使うと思うことがある。それは、コイツが「写ルンです」に似た道具であるということ。昔は現像に出さずに終わってしまったけれど、今はケーブル１本で写真をＰＣに送る事もできるし、あの頃使っていた「写ルンです」よりもずっと手軽にたくさん写せる。多分コイツは進歩した「写ルンです」なのだ。そう思ったら、コイツでいろんな写真が撮りたくなった。友達の笑顔や普段見ている景色を気楽に１枚。そんな使い方ができる、希有なデジカメとして皆さんにもお勧めしたい。

メーカー：ＳＯＮＹ
対応ハード：Microsoft(R) Windows(R) 98/98 SE/
Windows(R) 2000 Professional/他
価格：19,800円から

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ｍｅｌｔｉｎｇ

text：
トゥイスキー

　辛島美登里って、会うたびに「それで彼がさぁ……」と恋愛の話を延々としゃべり続ける女友達のようだ。たまに「仕事はどう？」と振っても、「まぁまぁだよ」と言って、また恋の話に戻る。
　彼女と僕の関係は、永遠に平行線なんだけど、不思議と気にならない。もしこれが他の女性だったら、まったくタイプじゃなかったとしても、ちょっとは妬けたり、うんざりしたりするものだ。それなのに、むしろこの距離感が心地よい。
　さんざんノロけたり、グチったりした後、「ま、なんとか頑張ってみるよ」と言って、反対側の山手線に乗る彼女に手をふりながら、ほんの少しだけ優しい気持ちになっている自分に気づくのだ。

アーティスト：辛島美登里
レーベル・カンパニー：東芝ＥＭＩ
価格：3,059円（税込）　ＴＯＣＴ－２４７３２

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エバークエスト日本語版

text：
鈴木孝政

　すべての物語に始まりと終わりがあるように、ありとあらゆる冒険にも始まりと終わりがある。しかしここには終わりのない冒険が待っていた。それがエバークエスト。世界で43万人もの冒険者を生み出したネットワークＲＰＧの金字塔だ。それが完全日本語版としてリリースされ、ネットゲーム特有のストレスも解消。タイトルを偽らない無限に展開される冒険の数々が、初心者でも安心して遊べるようになった。魔法の剣探索か？　ドラゴン退治か？　電子の海に構築された幻想世界ノーラスを旅し、自分自身の物語を紡ぎ出すチャンスはいま。13の職業と14の種族、数百の魔法と数えきれないアイテムを駆使し、永遠の冒険へと旅立とう。仲間達に遅れるな！

メーカー：ユービーアイソフト株式会社
対応ハード：Windows98/2000/ME/XP
価格：1,480円/月額

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NY S-モンゴリアンHAT YANKEES/GRY

text：
鈴木孝政

　いま日本人最注目の「冒険」といえば、松井選手のＭＬＢ挑戦と言えるだろう。野茂によりスターターを、長谷川によりセットアッパーを、佐々木によりクローザーを、そしてイチローによりリードオフマンを世界に認めさせてきた日本人プレイヤー達。そして今、最後のピースとなる長距離砲としての活躍こそ、ゴジラ松井に課せられた使命に他ならない。前人未踏の大冒険となるＮＹでの挑戦をいまこそこんなグッズで応援しよう。おなじみのヤンキースモノグラムをさりげなく、かつ強い主張をもって配したデザインは、ＭＬＢファンならずとも目を奪われる逸品。ストリートでボールパークで、ファッションではなくポリシーとして身につけて欲しい。

メーカー：KURIHARA CORPORATION
価格：4,800円

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金色のガッシュベル!!　THE CARD BATTLE
第１弾～赤い本と魔物の子～

text：
中村誠

フジテレビ系列で放映中のアニメ「金色のガッシュベル!!」のカードゲーム。山札や手札を使わず「魔本ファイル」という専用ファイルを使っているのが革新的。ゲームシステムは「数字をくらべあい、勝ったらダメージ値だけ相手にダメージ」「山札（この場合はページ）を削って０になったら負け」というバンダイ製ＴＣＧのスタンダードだが、山札をファイルに変えるだけで、プレイの印象はまったく異なる。インターフェイスの新提案は、常にゲームに新しい可能性を示してきた。「カードゲームの進化」というには大げさだが、「カードゲームの突然変異」と評価するには十分だ。突然変異種が種として存続できるかどうかが、今後の課題になっていく。

発売元：バンダイ
価格：構築済みファイルスターター 1,000円
　　　拡張パック（カード６枚入り）150円
　　　カードダス自販機ブースター 100円（税込）

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ガンダムウォーコンプリートカードガイド　VOL2

text：
中村誠

　機動戦士ガンダムＴＣＧ「ガンダムウォー」のカードカタログ本。４月のVOL3の発売にあわせ、昨年発売になったVOL2が再版された。ユーザーの興味は新刊よりVOL2の再版にあるといってもよい。というのは、VOL2には強力なプロモカード「プロトタイプガンダム」が同梱されており、今回の再版分にもそのプロモカードが同梱されている。シングルカード市場では8000円というプレミアがついている状態での2000円での復刻。ショップとしてはバブルの終焉だが、ユーザーには概ね好評のようだ。もちろん、カタログ本としてのこの本を入手できなくて困っていた人にも朗報である。カタログ本というのは「コンプリート」していなければ意味がないのだから。

著者：池上りき／冒険企画局
出版社：新紀元社
価格：1,900円

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優雅な生活こそ最高の冒険じゃない？
The Man Without One Way

text：
フィクショナリー

　この奇妙な表紙の本をめくると、まず戸惑うかもしれない。何の説明もなしに、さえない顔の男がのんびりと歩く絵で始まるからだ。しかし、やがて彼の歩みはいくつもの分岐点に差しかかり、複数の運命が並んで描かれていくことになる。あるルートでは、少し急いだために車に激突！　別のルートでは、立ち止まって犬に噛まれたおかげで女の子と親密に……といった具合で、絵のあちこちにエンディングがしかけられているのだ。平凡な日常とは、実は知らないうちに危険を避けた結果じゃないのか？　読み手をそんな気にさせ、街を歩くときの視線をも変えてしまう１冊。全てのページがつながっているので、広げると全容が見わたせるユニークな造りも必見！

著者：Lars Arrhenius
出版社：Idea books
価格：39.90ＵＳドル

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日曜午後はビザールファンタジー！
暗黒城の魔術師

text：
フィクショナリー

　じっとして。そわそわするな！　さもないと、この「魔法の本」の術が解けてしまうからな。なに、どんな魔法かって？　これから君はアーサー王時代のピップという若者になり、邪悪な魔術師を倒す冒険に出るんだ……よくある話だと？　あのなピップ、この本の面白さはストーリーだけじゃないんだぞ。ユーモアのセンス、正統ファンタジーも真っ青の怪奇イラスト、変人ばっかりの登場人物、けっこう高い死亡率、そして読み手＝ピップに直接に語りかけてくる文体で、冒険にハマらせてくれるところがすごいんだよ。だからもし古本屋で見かけたら、すぐ手にとって魔法の威力をたしかめてみろ。つまらないなんて言う奴には、死の「14」が待っているぞ！

著者：Ｊ・Ｈ・プレナン
訳者：真崎義博
絵：フーゴ・ハル／他
出版社：二見書房
価格：690円

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