『インセイン』「機械仕掛けの未来へ」 『シノビガミ』「月夜杯(つくよはい)」 TRPGリプレイコンテスト結果発表!

プラチナ賞

該当作なし

ゴールド賞

「月夜杯リプレイ」
テキスト作品

吹逸甘造(すいーつあまぞう)様

「月夜杯リプレイ」
テキスト作品

サヨ様

「機械仕掛けリプレイ」
テキスト作品

ぐるぬいゆ様

「機械仕掛けリプレイ」
動画作品

仮名子様

ブロンズ賞

「月夜杯リプレイ」
動画作品

かばね (from PW卓)様

「月夜杯リプレイ」
動画作品

金花糖様

「月夜杯リプレイ」
テキスト作品

寿卓司様

「月夜杯リプレイ」
動画作品

カエルパペット様

月夜杯リプレイ」
テキスト作品

さく様

「機械仕掛けの未来へリプレイ」
音声作品

あねもね様

「機械仕掛けの未来へリプレイ」
動画作品

式部姉妹様

「機械仕掛けの未来へリプレイ」
テキスト作品

ps様

特別賞

「機械仕掛けの未来へリプレイ」
動画作品

心導しるべ様

「月夜杯リプレイ」
テキスト作品

さく茶様

「月夜杯リプレイ」
コミック作品

権(ごん)様

「月夜杯リプレイ」
テキスト作品

ムーキセキ様

参加賞

応募いただきました、すべてのみなさん

副賞【小説化・ゲーム化】
今回、プラチナ賞は「該当作なし」となりましたが、副賞として予定しておりました小説化・ゲーム化につきまして、次席以下の作品から、実力のある応募作の作者の方に、直接ご連絡さしあげることとなりました。

以上、ありがとうございました。
各賞の受け取り方法につきましては追ってメールでご案内いたします。

総評

河嶋陶一朗

 非常に多彩なセッションが動画、テキスト、コミックなど、様々な形式のリプレイとして集まりました。
 ゲームに参加した人たちの息づかいが強く感じられるテキストもあれば、たちまくったキャラクターの魅力が迸っている動画もあります。ため息をつくほどにシステムやシナリオを使いこなしているGMもいれば、慣れない中でまっすぐにがんばっているプレイヤーもいました。「そんなの知らないもんね」と、システムやシナリオをぶっ壊しながら遊んでいるセッションはある種、とてもテーブルトークRPGらしくて痛快でした。

 プレイの瞬発力に驚かされるもの、たくみな表現力に唸らされるものがたくさんあります。それぞれに魅力的で、正直どれを選べばいいのか迷いました(だって自分にとって、システムはシナリオは自分の子どもみたいなもので、それを使って生まれたリプレイは孫みたいなもんです。孫かわいいすぎます)。ただ、今回の審査でたくさんの作品に触れるうちに、自分にとってのリプレイというのはただの物語ではなくて、ゲームを遊んだ様子を描いたものなのだと、改めて感じたのです。そこで「こんなセッションの中に、自分も混ざってみたい」と感じた作品の中から選ぶことにしました。それでも魅力的なセッションばかりで選びきれず、泣く泣くこんな形になりました(いっぱい選んでしまって、すみません!)。

 最後になりましたが、受賞された皆さま。おめでとうございます!
 そして、応募していただいた皆様、そして、そのリプレイに参加したGMやプレイヤーのみなさま。いっぱい遊んでいただき、本当にありがとうございます。

近藤功司

次なる冒険、その一歩先へ。
『インセイン』「機械仕掛けの未来へ」
『シノビガミ』「月夜杯(つくよはい)」
TRPGリプレイコンテスト

というイベント名で昨年11月24日にスタートしました本コンテストですが、いよいよ結果発表となりました。
 TRPGを愛する皆様から、予想を超える数のご応募を頂き(最終的に88作品をお預かりし)、たくさんの協賛会社様、ご協力店舗様にも恵まれ、ここに発表を迎えることができましたことは、ひとえにみなさまのおかげであると深く感謝しております。

今回のリプレイコンテストには、大きな二つの特徴がありました。

ひとつは、参加するゲームマスターが使うシナリオが、自分の作ったオリジナルではなく、コンテスト開催者で用意した専用のものであったことです。スポーツや音楽の分野では、しばしば、自由演技と課題演技の二つによって技術の巧拙が競われることがありますが、たとえて言えば、後者のような意味合いの重い試みであったと言えるかもしれません。同一の条件で、たくさんの人がプレイするとき、そこに見えてくるものは何か。コンパルソリーならではの難しさがあったかと思います。

ふたつめは、まったく逆に、応募可能な表現形式の自由度はとても高かったことです。これまで、テーブルトークRPGのリプレイは、書籍で出版され、数々の名作に恵まれてきました。それを踏まえた上で、今回のコンテストでは、動画や音声など、幅広い表現形式での応募を受け付けることにしました。オンラインでのプレイ環境の充実に代表される新しいスタイルのプレイが、TRPGに次々と豊かさを加えていく時代には、刻一刻と新しい表現も生み出されているはず……そんな思いが込められていました。

短い応募期間を乗り越えて、たくさんの応募がありました。
「もうすこし時間があれば」と、忸怩たる思いで応募された制作者の方も多かったのではないでしょうか。作品を拝見していると、全力を挙げてフルスピードで書き続け、まさに力尽きたところでキータイプを止めたと思われる応募作にも出会いました。限られた時間を前のめりに走り続ける、まるで青春のような熱意とパワーに圧倒される瞬間でした。そうかと思えば、全体のバランスを考え、あえて薄くまんべんなく手を入れてい作者の方に舌を巻く瞬間もありました。締め切りまでの時間をマネジメントしていくスタイルですね。
制作時間には、リプレイの取材元となるプレイの時間も含まれますので、メンバーの人選や日程調整なども大きな困難だったのではないかと思います。自慢の名プレイヤーが招集できないなどというドラマも、きっとあったのでしょうね。

審査にあたっては、何をもって価値のあるリプレイとするかという、考えるまでもなく当たり前の「基準」が大きな課題になりました。これは、リプレイコンテストを主宰する者が乗り越えねばならない方の壁です。
制作の「技術」が、まず考えられます。今回は応募形式の自由度が高く、問われる技術の質も幅広いものでした。
情熱や人の心を打つ何かが、必要でしょう。リプレイは芸術の一種でもありますので、技術の巧拙を超えて、感動が含まれる作品には、マルを付けざるをえません。
形式美、様式美を感じさせる作品がありました。TRPGの世界にも伝統みたいなものが生まれつつありますが、その担い手であろうとする作品なのかなと、襟を正して読ませていただきました。その一方で、何を書いているのかさっぱり分からない挑戦的な作品があり、なのに不思議と魅力があったりしました。

コンテスト開始時に想定した、プラチナ、ゴールド、ブロンズの各賞の中から、涙をのんでプラチナ賞を該当作なしとさせていただきましたが、すべての要素をすべて兼備し、かつずば抜けた作品を見いだせなかった一方で、それぞれの形式と狙いを踏まえると、とても魅力のある作品が多く、甲乙つけがたい状況でした。
そこで、スタッフで協議した結果、ゴールド賞、ブロンズ賞を、予定より多く表彰させていただくことにしました。選考の過程で、わずかな差でブロンズに届かなかった作品も多く、また、アマチュアならではの尖った作品の扱いをめぐって、選考スタッフの間でも様々な議論が生まれました。

今回、予想を上回る応募を頂いたことで、次回に向けて、企画が動き出しています。
作品をご覧いただいた感想、コンテストに参加した経験での気づきに加えて、次回大会の設計へのご提案も頂けたら幸いです。

ともあれ、表現としてのTRPGを担ってきたリプレイという分野に、新しいページが加えられました。
本当にありがとうございました。

リプレイコンテスト対象シナリオ

両シナリオ共に、いずれもデジタル版。さらに、BGM、SEもご⽤意いたしました。 詳細は販売サイトでご確認ください。

新シナリオ第一弾
インセイン

芥邉雨龍作
「機械仕掛けの未来へ」
プレイヤー人数:3人

プロローグ

 突如異空間に転送された主人公たち。
 その空間に佇む自らを「調停者」と呼ぶ少女から、“世界の滅亡“という不吉なキーワードとともに、未来を回避するという使命を帯びることに。
 プレイヤーは、滅亡の原因となった自身の過去に介入し、自ら望む未来を掴み取るために行動を選択していきます。
 果たして、望んだ未来は手に入るのか。世界の滅亡を回避できるのか。その結末は、プレイヤーの行動にかかっています。

新シナリオ第二弾
シノビガミ

河嶋陶一朗作
「月夜杯(つくよはい)」
プレイヤー人数:2人

プロローグ

 私立御斎学園で毎年行われる舞踏会「月夜杯」。2名一組のデュオで、息のあった動き、優雅さを競います。
 しかし、これは単なるダンスのお披露目会ではありません。この学園は忍者育成機関。一般生徒たち観衆の前で、ダンスをしながら秘かにライバルたちと戦う忍法合戦、死闘の場でもあるのです。そしてアナタに下った密命は月夜杯での優勝と、……。
 パートナー選びから、すでに戦いの火蓋は切って落とされています。

対象シナリオ販売サイト

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シナリオに隠された作者からのメッセージをつかんで
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