『逆転計略TRPG 天才軍師になろう』 キャンペーン4「それは思い出と共に」カードテキスト シナリオ1「思い出は今もこの胸に」天才カードテキスト ●天才カード1 敵軍の数は多く、こちらの軍勢は少ない。このことが何よりも厳しい。 敵軍は統制が取れておらず、略奪を優先しているがゆえに行軍速度は遅いものの、このままでは国ごと飲み込まれる。 そのことは皆も気付いている。絶望しかけて兵たちを鼓舞するためには、カリスマと実績を示すしかない。 英傑に騎馬を駆ってもらい、手近な襲われた村を賊たちから救い出そう。 ここは、英傑の力に頼るべきだ。その力を示せば、みなの絶望は少しだけ晴れて、戦う意志を見せるだろう。 戸惑ってはいけない。引き返してもいけない。戦うしかないのだ。 ・計略の効果 この天才カードが実行段階になったときに発動できる。【拠点HP】が5点上昇する。 ●天才カード2 飛竜乗りの部隊は、機動力が高い。 そのうえにライノアの指揮下にあるため練度も高い。 この飛竜隊には、敵部隊を攻撃し、挑発しながら撤退をしてもらおう。 敵は賊混じりで練度が低い。この挑発に乗って、思うように誘導できるはずだ。 村から離してもらえれば、救出までの余裕ができる。余裕があれば、この戦いを有利に進められる。 問題は。どうやってこの作戦を敵軍と戦っているライノアに伝えるかだ。 確実な方法は、誰かに敵軍を突破してもらい、直接伝えることだが……。 ・計略の効果 この天才カードが実行段階になったときに発動できる。【戦略ポイント】が1D10点上昇する。 ●天才カード3 ヨーンが連れてきてくれた魔法使い部隊には、我が国にある「迷いやすい森」に潜んでもらおう。 その森は方向感覚を狂わせる場所だ。 地元の者かつ冷静でなければ抜けられない場所である。 魔法による遠距離攻撃と幻惑の魔法で森に来た敵軍を惑わせ、撃破してもらおう。 森への誘導役は、敵を引き付けてもらっている飛竜乗りに頼もうか。 とはいえ、魔法使い部隊を森に案内する役が必要だ。誰かこのあたりの地理に詳しい者はいないだろうか。 ・計略の効果 この天才カードが実行段階になったときに発動できる。【拠点HP】が5点上昇する。 ●天才カード4 敵軍が拠点としている王城「紫銅城」は、紫銅川の下流にある。流れの穏やかな川であったが、数年前に行われた河川工事によって川の瀬(急流)になった。堀に使う水の量を増やし、防衛力を高めるための施策だ。その工事には同盟国だった我が国も関わっていたため、記録がある。 バイパー王子はつい先日戻ってきたばかりで、そのことに気付いていないだろう。 川を氷魔法によって塞き止め、溜まった水を合図とともに氾濫させ城ごと敵を飲み込む。この策は魔法部隊と魔法に対する強い理解がなければできないだろう。 氾濫対策として、城の門には「水を吸い上げ、異空間に飛ばす」魔法がかけられている。この策を実行するには城の門をすべて破壊しなければならない。 ・計略の効果 敵軍キャラクターの【門】を3体撃破したときに使用できる。PCたちは勝利する。 シナリオ2「我が身体が崩れようと」天才カードテキスト ●天才カード1 大砂漠連合は、名前こそ連合であるが、実際は砂狼の国という盟主が立場の弱い国々を力で纏めているに過ぎない。 既に連合は半数の兵を失って疲弊している。敵の指揮官を倒し、こちらの力を見せつければ連合は内部から瓦解していくだろう。 そのためにも、まず我々は強者であるということを示さなければならない。 行軍中の敵に対して先制攻撃を仕掛け、ダメージを与えたところで離脱する。 この難しい役割を誰にやってもろうか。 ・計略の効果 敵の指揮官であるエネミーをすべて(増援を含む)撃破したときに使用できる。PCたちは勝利する。 ●天才カード2 空玉の国は大国である。今は大砂漠連合に間隙を突かれ、王都は占領され、大半の戦力を失ったが、国の各地には戦力が残っている。 その戦力をかき集める。敵はこちらが奇策を使うことを知っているからこそ、戦力を集める正道こそが一番の手だ。 とはいえ、空玉の国の王族は既に全滅し、象徴となるような人物はいない。正統性なしで、カリスマか言葉だけで人を動かさなければならない。先制攻撃が成功したことでやりやすいだろうが、人選は慎重に行わなければ。 ・計略の効果 決戦フェイズの開始時に使用する。従軍キャラクター「空玉の国兵」(【HP】2 【攻撃力】2【防御力】5)を好きなエリア2つに1体ずつ配置する。 ●天才カード3 敵は囮をこちらに見せている。あからさまな罠だ。 逃げるルートをいくつも確保しているし、補給路も伸びているように見えて、ギリギリのラインを維持している。 手を出せば痛い目を見るだろう。……だからこそ、手を出す必要がある。 実のところ、相手は連戦で補給が滞っている。囮に見える補給回収部隊だが、彼らの前線を支える重要な部隊でもある。 回収部隊の周りには、迎撃用の部隊を配置しているだろう。この部隊をうまく避けて、奇襲を成功させれば我々の勝利は近づくはずだ。 ・計略の効果 決戦フェイズの開始時に使用する。決戦フェイズ中、エリア4の敵軍キャラクターは【攻撃力】が1点低いものとして扱う。 ●天才カード4 ヨーンは自らの命を持って敵軍を撃退すると宣言したという情報が入ってきた。 なんでも、研究していた命を削ることで発動する闇の魔法を投入するらしい。 その忠義に、大砂漠連合は紅砂の国への援助を行ったという話だ。 命を削る魔法は強力だが、放てば死ぬ。そもそも、先の戦いで既に使っていて、もう体の崩壊が始まっているという話だ。 つまり、適当な囮を使っておけば敵の指揮官の一人が倒れるわけだが……。 そのことを(継承者PC)に伝えるべきか。この策を使うべきなのか……。 決断しなければならない。 ・計略の効果 ヨーンが行動を行う直前に割り込んで使用できる。ヨーンと同じエリアに従軍キャラクター「囮兵」(【HP】1【攻撃力】1【防御力】5)を1体配置する。この効果は毎ラウンド使用できる。 シナリオ3「空と誓いと、願いを」天才カードテキスト ●天才カード1 敵の主力は飛竜乗りだ。高い機動力と、空を飛ぶという優位性を持っている。 まずは確実な対策として、弓兵や雷魔法や風魔法を得意とする魔法兵をかき集めるところからだ。 今や我が領地となった空玉の国や、統治している紫銅の国の力も借りる必要がある。 全力で人を集め、弓を作ろう。今は、それしかない。 ・計略の効果 ラウンド開始時に使用できる。1 つのエリアを指定する。指定したエリアの【飛竜兵】全員に2D6点のダメージを与える。 ●天才カード2 機動力のある相手は、こちらの弱いところを突く。敵は僻地の砦から奪っていくだろう。 ならば、重要な情報は僻地には置かず、代わりに爆薬を仕掛けよう。 彼らが砦を占拠したタイミングで爆発させて、相手にダメージを与える。 狙いは飛竜ではない。飛竜乗りは爆薬を爆発させる前に、飛び立ってしまうはずだ。 爆薬で倒したいのは後詰めの占領部隊だ。奪った砦を占領するためにやってきた歩兵を爆薬で倒そう。 鷲牙の国の練度は大したことがないという話だから、これで蹴散らせるだろう。 爆破のための仕掛けを誰に任せようか。 ・計略の効果 ラウンド開始時に使用する。登場した【弱兵】全員を撃破する。 ●天才カード3 敵の司令官はライノアとその父ライムントである。しかし、翼の国の傭兵は独立して動くことが珍しくないため、指揮官を倒したところで止まらないだろう。 ならば、雇い主を狙う。鷲牙の国は首都に防衛隊を置いているが、大したことがない戦力だ。 準英傑と部隊を向かわせれば勝つことはできるだろう。 ただ、その作戦を遂行するためには、敵の飛竜兵を自分たちに注目させる必要がある。 なので、街道を使って進軍しているように見せかけて、攻撃させよう。その間に、誰かを送り込めばよいのだ。 ・計略の効果 この天才カードが実行段階になったタイミングで、準英傑を1人指定する。 指定した準英傑は決戦フェイズで配置できない。6ラウンド目に使用できる。勝利する。 ●天才カード4 ※天才カード4は超天才カードなので計略の記載なし ・計略の効果 【拠点HP】が10点上昇し、【戦略ポイント】を1D6点獲得する。