『逆転計略TRPG 天才軍師になろう』 キャンペーン5「帝都動乱」カードテキスト シナリオ1「どぶさらいの皇子様」天才カードテキスト ●天才カード1 帝都の地下にある下水道の水は、竜の遺産で浄水され無害なものとなっている。 川とそう変わらない。だからこそ、敵はその水に潜んで攻撃してくると予測される。 ならば、その水を汚そう。毒の魔法を詰め込んだ袋を用意しよう。 ここは帝都だ。毒の魔法の調達もできるだろう。 一時的に毒で汚すだけだ。すぐに浄水施設で無害な水に戻るし、都民には影響がない。帝都の地下というのはそういうところだ。 ・計略の効果 2ラウンド目以降のラウンド開始時に使用できる(毎ラウンド使用できる)。エリア1のキャラクター全員に「毒」の変調を与える。 シナリオ2「第一皇子ニコロ」天才カードテキスト ●天才カード1 捕り物の舞台となるのは、帝都郊外にある古いエリス神殿だ。 新しい神殿が帝都の中心にできたので、このエリス神殿は荒れているのが現状である。 それゆえに抜け道や逃げ場所が多く、敵にとっては有利な地形だろう。そんな場所だから、誘い込めたのだと推測できる。 整備されていない場所だから、罠は仕掛けやすい。敵をうまく嵌められるはずだ。 ・計略の効果 ラウンド開始時に、罠の設置を行う。罠の設置は関しては、決戦フェイズの記述を参照すること。 シナリオ3「帝都動乱」天才カードテキスト ●天才カード1 ウルリィが囚われているのは、ニコロの屋敷だ。 帝都中が混乱している今、ニコロの邸宅には事情を説明してほしい者たちが詰めかけている。 そのためか、警備は慌ただしく、隙がある。要人を捕らえているのに、妙に警備の数が少ないのが気になるが……。 この混乱に乗じて屋敷内に潜入し、ウルリィを接触する。そうすれば、彼の意に沿う形で行動できるだろう。 潜入して接触。もし、彼が逃げたいと考えた場合に備えて逃走用の馬車を確保。自国への連絡。やることは多い。 ・計略の効果 この天才カードが実行段階 になったときに発動できる。【戦略ポイント】を2点獲得し、【拠点HP】を3点上昇する。 ●天才カード2 放っていた密偵によれば、追撃部隊は飛竜乗りと「見たことのない乗り物」で自分たちを追いかけている。 その未知の乗り物はともかく、飛竜を使った部隊ならばそれほど数は多くないはずだ。 完璧な包囲網を作れるほどではない。 突破できそうなエリアの敵を蹴散らすことができれば突破はできるはずだ。 ・計略の効果 4ラウンド目以降の開始時に使用できる。エリア1もしくはエリア2にエネミーが1体もいない場合、勝利する。 シナリオ4「帝都解放前線」天才カードテキスト ●天才カード1 ウルリィは無名である。帝都では「どぶさらい皇子」として国民に知られていたが、帝都から離れれば知る者は少ない。 ならば、「帝都で兄たちに恐れられ、軟禁され、秘蔵されていた切れ者」として売り出そう。 そんな者が、「帝都を憂い、帝都を取り戻すためだけに表舞台に出た」という大義名分を振りかざす。 この物語に人々は付いてくるはずだ。 ただ、この物語に保証が欲しい。皇族の誰かを取り込んで、上記の物語を「保証」してくれなければ信頼されないだろう。 「慈愛の人」として知られる第三皇女あたりが妥当だろうか。 ・計略の効果 この天才カードが実行段階になったときに発動できる。【戦略ポイント】が1D10点上昇する。 ●天才カード2 我が国に侵攻している敵部隊は、ニッド山に「新兵器」を運び込んでいるという話が飛び込んできた。 かなり大型な兵器らしく、運搬に時間がかかっているようだ。 そのうえで使用にも時間がかかる物らしい。 そこまでの準備が必要な兵器だ。止められるものなら止めておこう。 ニッド山という場所自体に、電撃の魔法を浴びせ続ける。そうすることで、機械式の道具は調子をおかしくするらしい。 理屈はわからないが、これを利用しない手はない。敵が新兵器を見せつけたら、その時に電撃を浴びせにいこう。 ・計略の効果 ラウンド2の終了時に使用できる。5ラウンド目の終了時まで、エリア1にいるエネミー全員の効果を「なし」に変更する。 シナリオ5「女神エリスが見守る地で(前半)」天才カードテキスト ●天才カード1 敵の用兵術は、まるで第二皇子軍の動きをすべて読んでいるかのようなものだった。 「天眼」と呼ばれる作戦によるものだと、密偵からは報告がされている。 理屈や原理はわからないが、敵はこちらの動きを把握する術があり、それによって適切な兵を判断して送り込んでいるとのことだ。 そんなことができる相手に、用兵術で敵うわけがない。それなら、被害を抑える戦いを徹底させて、英雄的な突撃は制御できる我々(PC)だけに留めよう。 天眼とやらを攻略できるまでは、耐えるしかない。 ・計略の効果 この天才カードが実行段階になったときに発動できる。【拠点HP】が15点上昇する。 ●天才カード2 第一皇子軍を支えているのは天眼と、大砲部隊だ。 前者はまだ手が出せないが、後者ならば攻略できる。 大型の機械であり、護衛の数は多いだろうが、戦場に設置された大砲を打ち崩すことができれば、こちらが負けることはないはずだ。 ただ、そのために敵陣に切り込むというのはやはり恐ろしいことだ。天眼で見られているのならば、なおさらだ。 勇気を出すしかない。 ・計略の効果 【大砲】エネミーを合計8体撃破している場合、いつでも使用できる。勝利する。 シナリオ6「女神エリスが見守る地で(後半)」天才カードテキスト ●天才カード1 天眼の正体を掴むことができた。巨大な凧を飛ばし、凧に観測する機械を付けているのだ。 その機械が観測できる射程範囲と伝達時間が従来の物より遥かに高性能なため、把握することが困難だった。 天眼はいくつか飛んでおり、お互いの観測データを補い合っている。 やるならすべてを落とさなければならない。凧の紐を狙えばいいのだが、その紐を狙える狙撃ポイントを確保する必要がある。 狙撃ポイントを確保できれば、我々の勝利は確実だろう。 ・計略の効果 ラウンド終了時に、2つのエリアにエネミーが1体もいない場合使用できる。英傑PCもしくは準英傑が《遠視》の判定に2回成功すると、勝利する。 ●天才カード2 ※天才カード2は超天才カードなので計略の記載なし ・計略の効果 【戦略ポイント】を6点獲得し、【拠点HP】を5点上昇する。 ●特殊イレギュラー その名は雷天 敵の新兵器にして切り札、「対軍用装甲列車砲雷天(らいてん)」が投入された。 雷天は超巨大な砲であり、装甲を纏った「列車」という発明品と同時に運用するものらしい。 列車はレールと呼ばれる特別な道でしか走らせることができないが、巨大な物でも動かせる恐ろしい発明品だ。 あの巨大な砲に狙われれば、エリアにいる味方軍など一撃で粉砕されてしまうだろう。 ・イレギュラー効果 ゲームマスターは、ラウンド開始時にエリアを1つ指定する。 そのラウンドの終了時に、そのエリアの自軍キャラクター全員に3D6点のダメージを与える。