大会結果

【迷宮砦の攻防】第1回チャンピオンシップ
[Role&Roll杯]初代王者決定!!

プレイ風景

 去る2011年2月6日。秋葉原R&Rステーションにて開催された『【迷宮砦の攻防】第1回チャンピオンシップ[Role&Roll杯]』は、激闘の末にゲームデザイナーである冒険企画局の松野桂司が優勝。見事、初代王者の栄光をカッさらって行った。


 当日、参加者協議の元、急遽『トーナメント戦』から『総当り戦』へと変更された大会形式ではあったが、参加者全員に動じる気配は見られなかった。それどころか「1分打ちなど無用! 持ち時間20分が尽きた時点で敗北上等!!」とばかりに、ギロチン(あらかじめ定めた持ち時間を過ぎると即時間切れで負けとなる/指し切り)勝負を敢行。集いし迷宮砦の猛者たちが、全知全能全身全霊を込めての激戦が展開された。


 頭ひとつ抜きん出たのは、デザイナーの意地か。そのまま第2戦で優勝を決めるかと思われた松野であるが、『スズキトラップ(※01)』と名づけられた恐るべき技で参入して来たスズヤス選手(HN)にまさかの敗北。優勝を賭けたイトウ選手(HN)との対戦では、先手1戦目を通称『ホシミヤ(※02)』崩しと呼ばれる技でもぎ取り、続く後手2戦目を後手必勝のカタチとも言われる『ヤマモト(※03)』で押し切り、優勝した。


 情け容赦(大人気)無い松野の猛攻に無念の敗北を喫してしまったイトウ選手は2位に転落、その後、激烈なる2位決定戦を制したスズヤス選手に抜かれて無念の3位となった。第1戦で松野に敗れた後、猛烈な勢いで追い上げたミシマ選手も見事であったが、先に記した『スズキトラップ』の餌食となり、苦渋の敗北となった。追記ではあるが、2位決定戦は、同じ会場にて行なわれていた『河嶋陶一朗先生サイン会』の間は休憩とし、サイン会終了後に行なわれる予定であったが「このたぎる炎を消せはしない!」「決着をつけてスッキリした気分でサイン会に加わりたい!!」という、スズヤス選手、ミシマ選手の強い要望によって、休憩する事無く継続された。


 総当り戦、約3時間の激闘の後、参加者一同はブレインスポーツ後ならではの心地よい疲労感の中、互いの連絡先等を交換し、再戦を誓った。初代王者となった松野は「この大会では『スズキトラップ』をはじめ、こちらの想定に無い様々な戦術が見られて驚いた。次こそは、全勝による完全勝利を目指したい」と意気込みを述べる。おそらくは近日中に開催される第2回大会においては、さらなる迷宮の猛者が研ぎ澄ました牙で参戦して来る事であろう。松野の言う「全勝」による完全勝利も、「全焼」による大火傷にならねばよいが・・・。

2011年2月6日
【迷宮砦の攻防】第1回チャンピオンシップ[Role&Roll杯]
《優勝》松野桂司(ゲームデザイナー/冒険企画局)
《準優勝》スズヤス選手(HN)
《同率3位》イトウ選手(HN) ミシマ選手(HN)

以下、順次公開予定です。
・第1回迷宮砦の攻防大会[決勝戦鬼譜]
・第1回迷宮砦の攻防大会[決勝戦鬼譜]解説



スズキトラップ(※01)

スズキトラップ解説図 先手が後手に仕掛けるトラップフォーメーション。先手定石の[3B○]から入るものの、そこから6手目まで後手に攻めさせ、7手目の[4B○↑]で2段目の後手の3:1を分断する。ここで後手が[2A●→]と押すと、一気に先手が有利になる。本来、後手が先に落とすと圧倒的に有利と言われていたが、その常識を覆す、恐るべきトラップである。


ホシミヤ(※02)

ホシミヤ解説図 後手必勝のフォーメーション。基本的には、守りを固めようとする先手のミラーで、対角線上に同じ隊列を敷くものだが、この形になってしまうと先手が勝つのは難しい。本来、2×2を作ってしまうと強いと言われていたが、双方が2×2を形成した場合、後手が有利である事を証明した。『迷宮砦の攻防』が後手有利と言われた要因を担っている。


ヤマモト(※03)

ヤマモト解説図 伝説的な後手必勝のフォーメーション。後手が先手の駒を完全に封じ込める事により、恐ろしいパス合戦に持ち込む。当然、先手が先に駒を3個失うため、後手の勝ちとなる。本来は、猛威を振るった『ホシミヤ』に対抗するべく編み出されたが、その圧倒的な破壊力と見た目のインパクトから、一度見ると忘れられないフォーメーションである。


Feb 12th, 2011